一人っ子20代のあなたが親御さんを介護する際に、不安や悩みはつきものです。
介護にかかる時間や費用、仕事との両立など、様々な問題が考えられます。
しかし現代では、一人っ子20代のあなたの介護に役立つ便利な介護サービスが充実しています。
この記事では一人っ子20代で親の介護が不安なあなたに、「20代介護の問題点」と「介護に役立つ便利なサービスと相談先」を紹介します。
- 20代で親を介護する大変さ
- 知っておきたい相談先
- 20代の介護が楽になるサービスと知識
介護に関する専門知識や相談先は多く存在しています。
この記事を参考にして自分に合った方法を見つけ、少しでも負担の少ない介護を行っていきましょう。
一人っ子の20代が親の介護をする時に起こる問題点
一人っ子の20代が親の介護をする時に起こる問題点を紹介します。
- 将来への不安
- 仕事やキャリアアップへの影響
- 婚活や恋愛への影響
- 家族との関係性の変化
- 経済的な負担
問題点への対処法も記事の後半で紹介しているので、どう問題に対処するか考えながら確認していきましょう。
将来への不安
20代の一人っ子が親の介護をすると、将来に対する不安が高まります。
介護期間が長引く可能性があるためで、20代・30代・40代と介護が続く可能性もあり、先が見えにくいです。
仕事をしながら介護するのは難しいので、どのように介護したら良いのかわからず、漠然とした不安を抱えてしまいます。
日本の厚生労働省によると、65歳以上の高齢者のうち、2025年には4人に1人が要介護状態になると予測されており、高齢出産も増えているため、20代で親の介護をするケースも増えると予測されています。
仕事やキャリアアップへの影響
介護で仕事の時間が減ったり、キャリアアップに時間を使えなくなったりする可能性があります。
仕事において昇進機会を逃した経験がある人もおり、将来の収入額への影響は避けられません。
- 急な仕事の休みが必要
- 転職を考えている場合、転職する時間がない
- 介護のストレスが仕事に影響(睡眠不足など)
親の介護をしないといけない現実と自分の将来を折り合わせるのが大変です。
一人っ子の20代は、金銭面の対策を早めにする必要があります。
婚活や恋愛への影響
介護をしている時間が増えると、出会いの機会が減少します。
一人っ子で親と暮らしている20代女性が、介護のため出会いの場に行けず、恋人ができなかったというSNS上の投稿もありました。
20代で介護となると、婚活への影響は避けられません。
今は時間を作るためのサービスも続々誕生(後述)しているので、時間を空けて婚活をするか、結婚を諦めるかになってしまいます。
家族との関係性の変化
一人っ子が親の介護をすることで、親との関係性が変化するかもしれません。
親が認知症になった場合、介護でイライラが積み重なり、両親との関係が崩壊する可能性があります。
兄弟姉妹がいないために、責任が一人で集中するので、負担が大きくなりやすいです。
結果として、親御さんとの関係性が悪化する場合もあります。
経済的な負担
介護には多大な費用がかかる場合があります。
20代のうちはまだ経済的に不安定であるため、金銭的な負担が大きなストレスになるでしょう。
病院や施設への入院が必要な場合には、高額な費用がかかります。
一人っ子の20代が親の介護をする場合、経済的な負担が大きいです。
介護によって生活費が圧迫され、生活に支障をきたすことがあるため、介護保険や助成金の利用・自身の資産運用・FPによる保険・固定費の見直しなど、経済的なサポートの確認が大切です。
一人っ子の20代のあなたが親の介護に困った時に知っておきたい相談先
一人っ子20代のあなたが親の介護に困ったときの相談先を紹介します。
- 民生委員
- 地域包括センター
- 介護相談サービス
上記3つが相談先として有名です。
民生委員
民生委員は高齢者のことに関して相談できるサービスです。
正直なところ積極的に利用するケースは少ないですが、知識として押さえておいて損はないでしょう。
民生委員は、厚生労働大臣から委嘱され、それぞれの地域において、常に住民の立場に立って相談に応じ、必要な援助を行い、社会福祉の増進に努める方々であり、「児童委員」を兼ねています。
引用:厚生労働省
気軽に相談できるサービスで、相談対応してくれます。
各地方自治体に設置されており、Google検索で「民生委員」と検索するとヒットします。
地域包括センター
地域包括センターで検索すると、各地域の地方自治体が相談を受け付けているのがわかります。
ただ、Googleの検索候補を見てみると、若干不安なものもありました。
「ひどい」「使えない」という口コミがあったので、その点は考慮する必要があります。
相談先の1つとして、頭に入れておくか、一度試しに使ってみる程度から始めてみると良いでしょう。
介護相談サービス
介護相談サービスは至る所に設定されており、公共機関から民間まで様々です。
- 市町村役場(先ほどの民生委員、地域包括センターなど)
- 医療機関の相談室
- 民宅支援事務所
できるだけアクセスしやすい地域の相談窓口に相談しましょう。
ただ、対応は様々で、どんな人に当たるのか運次第なケースが多いです。
知らないより知っておいた方が良いので、どんな介護サービスがあるのか押さえておきましょう。
一人っ子の20代のあなたが親の介護時に知っておくと役立つ知識・サービス5選
一人っ子で20代のあなたが介護時に知っておくと役立つサービスを紹介します。
- 介護保険サービス
- 介護施設検索サービス
- お金の不安を減らす「支出見直し」サービス
- 料理の手間をなくす宅配弁当サービス
- 将来のお金を増やす運用(退職・転職する場合は必須)
時間とお金は大事なので、一緒にチェックしていきましょう。
介護保険サービス
要介護認定を受けると、介護保険サービスが利用できます。
自己負担額1割〜3割で介護が受けられ、基本的には以下の3つから選びます。
サービス | 特徴 |
---|---|
居宅サービス | 訪問介護、訪問リハビリ |
通所サービス | デイサービス、デイケア |
施設サービス | 特別養護老人ホームや老人保健施設 |
ケアマネージャーと相談して、どのサービスを利用するか決めますが、お金の問題やどれくらい介護に時間をかけられるかで、サービスが異なります。
先ほどの相談先を利用するなどして、現状に合ったサービスをお選びくださいね。
介護施設検索サービス
介護施設の検索サービスも知っておきたいサービスです。
今すぐ必要になるサービスではないかもしれませんが、将来のためにブックマークしておくのがおすすめです。
20代の方の介護で一番大事なのは、余裕がある時に準備をしておくことです。
介護で一番忙しくなる時期に、仕事も忙しくなってしまうかもしれません。
お金の不安を減らす「支出見直し」サービス
支出見直しサービスもできるだけ早い段階で利用するのがおすすめです。
余計な保険に入っていたり、無駄な固定費があったりすると、将来の資産形成に大きな影響を及ぼします。
プロに支出やライフプランを見直ししてもらい、支出を最適化してもらうのがおすすめです。
FPに相談できるサービスはこちら
サービス名 | 特徴 |
---|---|
リクルート運営のFP相談「保険チャンネル」 | リクルート運営で安心感あり 保険、資産運用、ライフプランなど幅広い悩みに対応 オンライン・無料相談にも対応(詳細は公式サイト) 幅広く相談できるので、一番おすすめ |
保険見直しラボ | 保険の見直しに特化 保険だけを徹底的に見直したい場合に利用 |
ゼクシィ保険ショップ | 新婚夫婦に特化したライフプラン相談 結婚大手ゼクシィが運営 オンライン相談対応 |
保険や資産運用・ライフプランなど幅広く対応してもらえるのがリクルートが運営する「保険チャンネル」です。
介護は忙しくなるので、できる限りオンラインで相談できるサービスが良いでしょう。
料理の手間をなくす宅配弁当サービス
宅配弁当サービスも今は充実しています。
両親の食事やご自身の食事の手間を省けるので、知っておくと少し家事が楽になるかもしれません。
高齢者向けの宅配弁当は下記があります。
高齢者向け宅配弁当 | 特徴 |
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ベネッセのおうちごはん | 制限食とやわらかい食事に対応 塩分も少なめ バランスが取れているお弁当が良い人におすすめ 一番おすすめ! |
Dr.つるかめキッチン | 制限食の種類ならピカイチ 管理栄養士に加えて、専門医が監修しているお弁当(他のお弁当は管理栄養士のみ) やわらかい食事には対応していない 制限食重視ならおすすめ! |
やわらかダイニング | 3種類のやわらか食に対応 制限食はないので、やわらかさ重視の場合におすすめ やわらかい食事に特化するならおすすめ! |
20代で介護に忙しい方向けの宅配弁当は下記があります。
宅配弁当サービス | 特徴 |
---|---|
ワタミの宅食ダイレクト | 冷凍の宅配弁当 いつでも冷凍庫に常備でき、電子レンジ調理 |
ベネッセのおうちごはん | 高齢者向け弁当と併用できる |
筋肉食堂DELI | ガッツリ食べたい人向けのサービス 20代の方向け |
高齢者の方向けと若い方向けの宅配弁当サービスは違うので、間違わないようにしてくださいね!
高齢者向け宅食1番のおすすめは「ベネッセのおうちごはん」で、20代の方向けの宅食のおすすめは「ワタミの宅食ダイレクト」です。
将来のお金を増やす運用(退職・転職する場合は必須)
20代の一人っ子が親の介護をする場合、退職や転職の可能性もあります。
その場合、将来のお金が不安になるので、自身の老後のために資産運用は欠かせません。
両親の介護も大事ですが、ご自身の老後も早くから考えておく必要があります。
- 今の仕事を続けられるかが不透明
- 退職の可能性もある
- 将来のお金について、より早く考えないといけない
今は自動で運用できるウェルスナビのようなロボアドバイザーサービスもあり、長期的に資産運用すれば、老後資金を生み出せます。
自身が投資先を全て決定するのが理想ですが、膨大な手間がかかってしまい、実現が難しいです。
手遅れになる前に、老後資金対策を始めるのが20代の方には必要です。
まとめ:一人っ子20代の親の介護は「時間」を空けるのが優先!
一人っ子20代の介護は、時間に追われてしまいます。
どうやって時間を確保するかが課題です。
当記事では、「介護のための時間を空けるためのサービス」や「将来に少しでも役立つ知識」を紹介しました。
- 介護保険サービス
- 介護施設検索サービス
- 支出見直しサービス
- 宅配弁当サービス
- 将来のお金を増やすサービス
各サービスの詳細は「こちら」
時間をお金の問題を完全に解決するのは難しいです。
ですが、不安を小さくするサービス、少し時間を生み出すサービスはあります。
自分一人で抱え込まず、サポートや相談を活用して、ストレスや疲れを少しでも軽減していただけますと幸いです。